先日のご相談内容は、駅周辺の袋地の買取相談でした。
現在調整中の事案ですが、耳慣れない単語かもしれない「袋地」とは、「囲繞(いにょう)地」に囲まれ、接道がない土地のことを指します。
接道がない土地のため、周りを囲む囲繞地に通行権がセットされている場合があります。
今回のケースは買取が可能でした。
袋地買取の場合は、周辺囲繞地から一部の土地を購入したり、等価交換したり、地役権を設定して、再建築可能な接道を準備できるか否かによります。
そのため、ご相談者の了承を得た上で、地域の方々に事情を説明し、再販売可能な土地に仕上げられるかどうかの調整を要することになりますので、秘密裏に買取を行ってほしい場合は買取が難しいケースもあります。
また囲繞地の囲み方によっては、建築基準を満たす接道を準備できない場合もあり、本当にケースバイケースです。
ただ、駅周辺や再開発が遅れた地域には、未だこうしたエリアがいくつか存在し、多くの場合、相続時に問題化するようです。
今回は袋地の相談でしたが、古くに建てられた旗竿地(はたざおち)・敷地延長の土地等も現在の接道条件を満たさず再建築不可となる類似例としてあります。
一般のお客様では判断が難しいこうした特殊な土地も、方法によっては商品価値を作り出すことができますので、一度当社までお問い合わせいただければ幸いです。